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「うどん屋の風邪薬」

昔、うどん屋で出してくれる、薬味の刻みネギを、「うどん屋の風邪薬」といった。薬味とは、「薬」と「味」が合体してでき上がった言葉で、実にうまい表現である。薬味とは、広くは香辛料のことで、ネギや青ジソの葉、ショウガ、大根のような生物と海苔や七味トウガラシ、ゴマのような乾物とがある。ネギは薬効成分を豊富に含んでおり、薬味の代表選手であろう。ツンとくる刺激臭は、硫化アリルという揮発性の成分で、発汗や保温、体力強化、疲労回復などに役立つ。漢方では、ネギの新鮮な白根を「葱白(そうはく)」と呼び、生薬として用いている。このような効能が、「風邪薬」と呼ばれたゆえんである。


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